ゲームに課金は馬鹿?
「ただのデータであるゲームに課金するやつは馬鹿」
と言う人が稀にいます。
PCゲー大好きで課金もたまにする私が言うと説得力ないかもですが、私自身は課金自体は悪でもなんでもないと思っています。
というのは、最近任天堂が出した
「お金を出していただくのはサービスや開発したデータに対してであって、レア度やパラメーターを調整して価値を吸い上げるのはやめよう」
というコメントの通り、本来の課金は、開発が人とお金と時間をかけて作った追加データに対して支払う正当な代金で、お金のやり取りとしてはとても健全なものだからです。むしろ、これを否定したら、世の中すべてのお金の流通を否定することになります。
ではなぜ、冒頭で述べたような人が現れるのか。
それは先程の任天堂のコメからも分かるように、「レア度やパラメータを調整して価値を吸い上げる」奴らがいるからです。
……はい、言わずもがな、スマホゲーの課金ガチャですね。
これのせいで課金という言葉のイメージがどんどん悪くなっていってる気がします。
話は少し変わって、キングスレイドというゲームをご存知でしょうか。
このゲームの特徴は、スマホゲーでありながら追加キャラはガチャではなく、普通のDLCと同様に買い切りという点です(別途ガチャもあるらしいですが)。プレイしていないので、現在の金額はわかりませんが、4月にSNSで見たスクショでは1体6000円で販売されていました。
これでもまだ高い気はしますが、数十万課金しても狙ったキャラがでないこともある課金ガチャと比較するとかなり良心的と言えるでしょう。
さて、概ね高評価のこのシステムですが、一部界隈からは「ガチャで手に入れないと嬉しくない」という驚きの声が上がっていたりします。
このことから、課金ガチャにハマる人の本質は「額に見合った正当なデータが欲しい」わけではなく、「ギャンブルを楽しみたい」だけであるということができます。
ハマる方もハマる方ですが、これを提供してるゲーム会社(笑)にも憤りを覚えます。
こんな低俗なシステムを提供して、「ゲーム会社」名乗るなんて恥ずかしくないんでしょうか。ただのギャンブル屋でしょう。
今のところ、スマホゲーとPCゲー,コンシューマゲーはゲームの質的にも、課金システム的にも棲み分けが出来ている状態ですが、スマホゲーを作っている会社が今後PC,コンシューマに参入してくる可能性も0とは言えません。
そうなったときに、害悪なガチャシステムをこちら側に持ってこないかが目下私の不安視してることの1つです。
まとめ
PCゲー,コンシューマゲーにおける課金
データ(制作に費やした時間,開発費,人件費)に対して払う正当で健全な代金。価格は数百円から高くても3000円程度。叩くのはお門違い。
スマッシュブラザーズやマリオカートにもDLCが存在するように、PC,コンシューマゲーでは一般的かつ、販売後にユーザーの需要に対して臨機応変にデータが追加できるため、ユーザー的にも嬉しいwin-winなシステム。
スマホゲーにおける課金
データ(同上)に対してではなく、運営のさじ加減ひとつで調整できる「レア度(排出率)」や「パラメータ(強さ)」に対して払う代金。狙ったキャラが出るまで課金し続ける必要がある。人によっては数十万かけても出ない。ギャンブル沼を量産し続ける害悪システム。どんどん叩け。
つまるところ、ゲームに課金するのは馬鹿じゃないけど、ガチャに課金するのは馬鹿!!
ということです。
追記。
希少さに対して価値を付与するのは宝石や高級食材などでも一緒ですが、それでも「価格」という概念は残っていますよね。「これはとても希少な品です。欲しいですか?…なら、◯◯円頂ければ売りましょう!」という商売において基本的なやり取りは成立してるわけです。
ガチャが問題なのは、「価格」の概念がないことです。「これはとても希少な品です。欲しいですか?…はい、◯◯円確かにいただきました。まぁ、これを渡すかは私の気分次第なんですけどね。あいにく、今は渡す気分になれないので、またお金持って出直してきてください」という、等価交換もクソもないやり取りが当たり前になっているのがガチャです。